
PROFILE
前職は、建築業の現場監督。結婚と引越しを機に業界から遠ざかっていたが、たまたま知り合った『大和日昇建設』の会長に誘われ、工務主任として入社する。造園計画の設計に携わりながら、子育てにも励む。休日は部活の送迎を含め、子どもたちとの時間を楽しむ。
INTERVIEW
インタビュー
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01
子育ての融通が利くから、無理なく続けられています。
結婚と引越しを機に辞めた業界に戻ってきたのは、当社の会長に「子育てがしやすいように時間の融通も効かせるから働かないか」と言ってもらえたことがきっかけです。社長も親身に相談に乗ってくれ、現在は土日祝休みで働けています。それだけでなく、昨今の感染症対策の事情で保育園や部活が中止になったときは、送迎のため中抜けさせてもらえるのでありがたいです。また、以前と比べると業界全体も働きやすさが向上していておどろきました。特に大手ゼネコンの仕事になるほど顕著です。それに、仕事においても周りが助けてくれる社風があり助かっています。というのも、若い時分に建築の世界に身を置いていたとはいえ、現在手掛けている造園の知識はほとんどありませんでした。設計で必要になる3DCADも操作したことがなかったのですが、会社負担で通わせてもらえましたし、植栽の知識についても会長に指導してもらえます。いい会社に巡り会えました。
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02
先を見据えて、適切な植物を考える面白さとむずかしさがあります。
入社から1年経って、3DCADの扱い方には慣れてきました。ただ植栽の知識については、まだまだ勉強が必要です。当社の仕事では、マンションの外周部分の設計が多いですが、どれも同じわけではありません。どういう場所に配置したいかや、手入れと見栄えのバランス、予算といったことで、植木の種類や植え方も変わってきます。家庭でのガーデニングとはレベルが違うので、本での学習はもちろん、現場へ通って知識を身に付けるようになりました。それに、建物の建築と異なり工事を終えたあとの方が重要で、何年後にはこうなっているはずという予測を立てながら設計していくのは面白いと感じます。逆にいえば、うまく未来を思い描けないとむずかしいです。この仕事に携わってから植物に興味がわくようになり、子どもを連れて公園に遊びに行ったときも、「この木は○○だな」と、まじまじと観察している自分がいます。
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03
人に喜んでもらえる仕事ができる。それが、私の喜びです。
作図をした場所に、植物が設計通りに植えられている光景を最初に目にしたときは感動しました。何もなかった土地に木や花があると、人の心が和みます。憩いの場を設計するのは決して楽ではありませんが、とてもやりがいがある仕事です。一度、ある医療機関の植栽の依頼を受けた時は、イチから植える植物を選べたので、本を片手に上司に相談しながら決めていきました。終わったあとの達成感は大きく、印象に残る出来事でしたね。その後の管理まで任される現場もあり、季節によって花も変わるので今から楽しみです。今は、どんどん経験を積んでおり、少しずつ出来ることを増やしていて、最近では徐々に見積り作成にも関わるようになりました。
屋上緑化や壁面緑化の依頼も増えていますし、自分が手掛けている設計は今後も必要とされる分野だと確信しています。定年後の再雇用制度もあると聞いているので、できるだけ長く働いて、たくさんの人の心休まる場所を創っていきたいです。